1809 年創業、200 年の歴史を持つ、英国で最も古い窯元のひとつ、英国を代表する老舗食器メーカーです。

使いやすさを考えられたシンプルなデザイン、傷がつきにくく丈夫、デンビー特有のぽってりとした質感、確かな品質で知られ、
200年以上もの長い間、人びとに愛され続けてきました。
英国、アメリカではたいへんよく知られているメーカーで、世界35カ国に展開されていますが、日本ではまだ知る人ぞ知る逸品。
日本、英国ともにその品質の高さから、主に百貨店でお取り扱いされています。
英国の家庭では必ず何かひとつアイテムがみつかるような、毎日使える、毎日使いたくなる、日々の暮らしになじむ食器です。

デンビー社の特徴は、ダービシャー特有の良質な粘土を使ったストーンウェアであること。
この土の発見が、デンビー社創業のきっかけになりました。

1809年、英国ダービーシャー州で道路開発がおこなわれた際に、非常に良質な粘土が発見され、デンビーの創業者が粘土の質を調査。
その品質の高さを確信して、発見された粘土層の近くで陶器の製造を開始しました。
今でも変わらずその場所にデンビー社の工場はあり、それから200年以上、工場の裏から採取するダービーシャー州産の土を使って、
デンビー社のストーンウェアは作られ続けています。

デンビー社の食器が丈夫である理由は、この土を使用していること以外にもあります。
5,000種類以上をブレンドして 200 年の年数をかけて開発された、欠けのできない釉薬を熟練職人が手作業でつけ、
最初に950度の熱で18時間、2回目は1175度で16時間、最低2回焼き上げて完成します。
完成されるまでに、一つひとつの製品すべてが約25人の熟練職人の「手」、多くの工程を経て、鉄よりも硬度の高い食器が生まれます。

材料の土も英国、製造もすべて英国。
他社へのOEMなど一切せずに、頑なに「英国製」にこだわった生粋の英国産まれの食器です。

また、デンビー社は、環境貢献度の高さでも知られています。
工場排水ゼロ放流宣言、水の再利用、梱包はすべてリサイクル。高い品質基準の粘土を使用するため、
未使用分、余った分も廃棄せずに他の生産にリサイクルされています。

30DESIGNS とデンビー社にまつわる裏ばなしを。
30 年近く前に、30DESIGNS のスタッフが英国の百貨店セルフリッジで、デンビー社の食器を購入しました。
家族4人で日々使い、その後、結婚する際には一緒にお嫁入り。
現在も使い続けています。
大きなディナープレート5点、サラダボウル5点、キャセロール。
日常的に使い続けて30年を経ても、欠け、割れ、ひびがひとつもないそうです。

今回、30DESIGNSでの紹介のためにデンビー社のことを詳しく調べて知り、
その丈夫さ、使いやすさを改めて認識。さらに愛着が増したと言います。
毎日使うことを考え抜かれてつくられた、デンビー社の英国産の食器には、
手にするものを大切に長く使うヨーロッパの文化がしっかりと根付いているようです。